五重怨

明くない現実

生きることが辛くなる。

膿んだ思考に苛まれる夜。

蘞味も生臭さも含んだ世界はなんと残酷か。

愚かな大脳、世界が喉につっかえて。

簡単な理屈で説明してくれ。

聞いても納得はできないけども。

苦しいのは公正世界で生きてるから。

蹴りたい奴は聖人君子の生き字引。

転んだのは自己責任。

裂ける現実と脳内。

信ずれば足掬われる。

過ぎてみれば、後悔。

背伸びした町と自意識。

素知らぬ顔した確信犯。

ただならぬ恨みと怨みがあった。

血のついた言葉。

拙く露骨な犯行声明。

手首が赤く染まっている。

特に大したことではない。

生臭さが好きだった。

憎んだこの世界。

温くなった肌の温度。

寝転んだ冷たいフローリング。

飲んで吐いた本心が。

弾けたみたいに込み上げた。

顰蹙買って叩かれた。

不平等な世界だから。

変人しかいない。

本が話したやな現実。

まだ見ぬ未来に震えはとまらない。

見えないあなたを愛してみたい。

無理難題は壊したい。

めちゃくちゃな世界だからさ。

もう殺してくれよ。

やめてしまいたい。

歪んだ認識と歪んだ美貌

夜風に触れた食指がうごいた。

ランドセルに詰まっていた。

理想的な妄想ははぜてしまった。

る攻め詰んだしりとり。

連絡つかずの私の電話。

碌でもないからさ。

喚いて泣いてみても。

ヲワリは五重怨

 

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